理事長あいさつ

第57代理事長 沼倉勝哉

石巻青年会議所ホームページをご覧いただきましてありがとうございます。

(一社)石巻青年会議所(以下石巻JC)は20歳から40歳までの青年経済人が所属しており、地域の人づくり・まちづくりに取り組んでいる団体です。主な活動内容は月に一度例会の開催、サン・ファン祭り、石巻川開き祭り、北上川フェアなどの祭り事業、住民を対象にした公開の講演会を開催しております。各事業を通じて住民の意識を地域に向け、私たちの住み暮らす地域がより良い地域となる為に活動しています。また事業構築や委員会運営を通して会員の人材育成に積極的に取り組んでいる団体です。

青年会議所は「明るい豊かな社会の実現」を目指し、全国に692団体(LOM)存在し、会員数は約30000人所属しており、日本だけでなく世界的な組織です。現在石巻JCでは71名の会員がおり、女性の会員も多く在籍しています。様々な職業の方が在籍し、40歳までという制限があり、役職は単年度制で多くの成長の機会があります。会議体として会議に重きを置き、限られた時間の中で行う会議において準備や段取りの重要性を学び、時間の使い方が上手になったり、相手に自分の考えをしっかりと伝えられるようになります。また現役の会員だけでなくOB会員との関わりも増え、地域の経営者の方々と接する機会が増え、人とのつながりが広がります。

地域のみらいについて熱い議論を交わしながら事業を構築し、それが地域の課題解決となり、地域貢献に繋がります。自分たちの力で新たな時代を築く為、精力的に活動して参ります。

一般社団法人石巻青年会議所 2021年度 理事長所信

【スローガン】
不易流行
~自分を、未来を、アップデート~

<はじめに>
一般社団法人石巻青年会議所(以下石巻JC)は、戦後復興の象徴として成功を収めた東京オリンピックが開催された1964年6月23日に、62名の志を同じくする先輩諸兄により全国で291番目の青年会議所として創立されました。高度経済成長期からバブル景気、そして崩壊と失われた20年、東日本大震災とそこからの復興を目指し、様々な時代の変化の中で、明るい豊かな社会の実現のために率先して行動し、地域を牽引してこられた先輩諸兄に深く敬意を表するとともに、石巻JCの礎を築いていただいたことに心から御礼申し上げます。
昨年猛威を振るった新型コロナウイルスによって史上初めてオリンピックが延期されました。開催返上され、幻の東京オリンピックとも言われる1940年をはじめ、オリンピックが今まで中止されたのは5回あり、原因はすべて戦争でした。新型コロナウイルスは過去の大きな戦争と似た規模の混乱を世界中に巻き起こしたと言っても過言ではありません。東日本大震災によって少子化、高齢化や過疎化などの地域課題は加速し、深刻化したと言われる中で、新型コロナウイルスの影響により経済も低迷し、その影響の受け方によって格差はさらに大きく広がっています。石巻圏域の人口は2015年から2040年までの間に60%ほどになり、労働人口は半分になることが推測されていましたが、新型コロナウイルスがもたらした混乱がこの推測にいかに影響を与えるのかはまだ詳しく分かっていません。しかし、長期的にみてさらに数値が悪化するのは想像に難くありません。
2018年の東松島市に続き、2020年に石巻市がSDGs未来都市に選定され、石巻市はSDGs未来都市の中でも特に先導的であると評価を受け、自治体SDGsモデル事業にも選定されました。女川町では官民一体となったコンパクトシティーによるまちづくりによって、駅前ににぎわいを見せており、復興の進行が形になり始めています。この1年あまりの間にSDGsという言葉やロゴ、アイコンを耳に、目にする機会が増えました。これからの社会はどのように持続可能なまちづくりを行うかが重視されています。我々が住むこの圏域は震災から10年を経て新たなまちづくりが進んでいく中で、どのように持続可能なまちづくりを行っていくかが重要視されています。また、「新しい生活様式」が国から提言され、大きな集会だけでなく、祭りや小さなイベントでさえ、今までのように開催することは出来ません。普段の生活以外にも経済活動や学校生活さえも今までとは違う変化を余儀なくされています。人類の英知が新型コロナウイルスに打ち勝つその日まで、「新しい生活様式」を取り入れながら伝統を守り伝えていくことが、この圏域の持続可能な未来の構築に繋がると考えます。我々責任世代が率先して行動することが圏域住民の共感を呼び、共に考え行動することで、この圏域の明るい豊かな未来へと繋がっていくと確信しています。自分が変われば家族や共に働く人間が変わり、まちが変わります。本質を忘れずにこれからの時代に即した変化を取り入れながら、これからの未来を見据えて共に行動し、自身をアップデートしていきましょう。

<盤石なLOMの創造>
 石巻JCが長きに亘り活動してこられたのは、先輩諸兄がその時代で変化する地域の課題を的確に見抜き、課題解決を目指した運動を発信し、行政や諸団体をはじめ圏域の住民と信頼関係を築いてこられた結果です。そこには常に石巻JC創始の精神である「青年会議所は、行動する団体である」という理念が受け継がれ存在し続けていたと感じています。近年は石巻JCだけでなく日本全国規模で会員の在籍年数の短期化が懸念されており、さらに石巻JCではここから数年は卒業生が多い年が続きます。単年度制と40歳での定年制が特徴でもある青年会議所では、会員の入れ替わりによって見識や伝統が途切れない盤石な組織の骨格を構築できれば、課題解決に向けた運動の持続的な展開が可能になります。様々な立場で多様な考え方を持った人間が集まる石巻JCですが、より短い時間でより実りのある会議を実施できる設えを推し進め、活動しやすい環境を構築し、56年間培った圏域住民からの信頼と我々の発信する運動に対する共感をさらに積み重ね、規律と伝統を紡ぐ自覚を持って団結し、能動的に運動を発信できる強い組織へ成長させます。

<会員の拡大と資質向上>
40歳までの定年制で活動するJCにとって会員拡大はとても重要であり、会員の拡大が行われなければ会員数は減少し、私たちの運動にも制限ができ、発信力は低下します。組織としての新陳代謝を担うとともに、我々の運動に対する圏域住民からの最大の共感が会員拡大ではないでしょうか。JCは、年齢や職業だけではなく、様々な立場や考えをもった人間が集まり切磋琢磨し、会議や事業などでの活動を通した自己研鑽によって地域を牽引するリーダーを育成する組織です。地域の未来を思い、自己成長を考える人間が集まることで様々な価値観が生まれ、互いに刺激し合うことで更なる成長が起こり、私たちの運動をより強く広く発信する原動力になります。石巻JCを知っているけれどもまだ入会に至らない人材、まだ石巻JCを知らない人材を掘り起こすためには会員一人ひとりがJAYCEEであることに誇りを持たなければなりません。会員が自信をもって活動できない組織に他人を勧誘することはできません。JC活動の経験から得た価値は人それぞれだと思います。その価値観から今後の活動の中で重視するポイントもまたそれぞれだと思います。それら多様な価値観を認め、それぞれが資質の向上を目指し、お互いが影響しあいながら率先して行動することで、組織の力は何倍にも高まり、運動の発信力も高まります。個人が成長すれば会社が、地域(まち)が成長し、結果この圏域全体が持続可能な未来へと進んでいくと確信しています。

<活気溢れる祭りの創造>
 祭りは、催事としての側面だけでなく先人たちの偉業を称え、感謝の意を表す場でもあります。また、地域の歴史や文化を発信し、さらには地域住民が郷土の誇りを醸成する貴重な機会です。残念ながら昨年は新型コロナウイルスの影響で中止になりましたが、石巻圏域最大の祭りである石巻川開き祭りにおいて、石巻JCは創立当初より関わってきた経緯があります。昨年は石巻JC独自で地域の歴史や文化を発信するために茅の輪を作成、展示し、無病息災を祈願しました。また、七夕飾りをつくって写真を撮り、特設サイトへの掲載を呼びかけ、大きな反響をいただきました。祭りが中止になったから動けない、集まれないと悲観するのではなく、その制約の中でなにができるのか、なにを発信するのかが大事なのだと学びました。また、新内海橋が開通したことにより会場にも変化が生じる可能性もありますが、1年間のブランクを物ともせず、新型コロナウイルスに対応した、例年以上に川開き祭りの歴史と地域の魅力、そしてなによりも石巻圏域の活気を発信できる場を構築します。また、川開きと同じく中止となったサン・ファン祭りは先輩諸兄が立ち上げ、市民とともに創り上げてきた祭りです。木造復元船の解体と1/4サイズでのレプリカの作成は決定していますが、17世紀に大海原を渡りヨーロッパへとたどり着いた歴史的偉業と文化を後世へと伝える重要性をしっかりと議論し、未来に繋げる祭りを創り上げます。

<地域(まち)の魅力の掘り起こし>
 日本全体の人口が減る中で、都市圏への人口の移動は増加傾向にあります。都会への一極集中による労働人口の減少などが問題視されており、2014年には「地方創生」を打ち出し、国を挙げて地方の活性化を支援する動きにあります。我々の活動地域には世界三大漁場の1つと数えられる三陸・金華山沖もある海、北上川をはじめとした河川、そして数々の山と自然に溢れた環境です。この地域にはまだまだ我々が気付いていない隠れた魅力がたくさんあるはずです。2005年度から石巻JCは「地域のたから」を掘り起こす事業を展開しており、地域の魅力を掘り起こし、発信することで、新たな魅力を創出してきました。
自分が住む市や町だけでなく、活動エリアの二市一町に存在するまだ気付かれていない魅力を掘り起こし、圏域内外へ発信することで「地域のたから」を未来へ伝え広め、地域住民の地域への愛着、プライドに繋がる事業を構築します。

<地域の未来を考える>
 いつの時代も地域の未来を担うのはその地域に住み暮らす子ども達であり、無限の可能性に溢れた存在です。子どもたちは大いに遊び、たくさんの体験を得ることで成長していきますが、現在は様々な制限を受けた上で生活を送っており、一生で一度の貴重な機会を奪われるような経験もしています。自分が住む地域の魅力を知り、この地域の未来をどうしたいのかを考える機会を創出し、新型コロナウイルスの影響をうける環境下であっても可能性の幅を狭めることなく、自身の将来を考える上で糧となる事業を構築します。
石巻JCの活動エリアである石巻市と東松島市では前回の市長選挙から4年が経過します。我々はこれまでも市長選挙や衆議院選挙を迎えるたびに立候補予定者が一同に会して各々の政策を市民の前で発表する場として公開討論会を実施し、圏域住民に対して政治への関心を深めていただく機会を設けてきました。今年度は震災から10年という節目の年です。新たな道路や復興公営住宅、医療施設等のインフラ整備が着々と進んできましたが、すべてが完了していない中で、最大被災都市から復興モデル都市を目指す被災地域の総括と、当時はなかったSDGs未来都市を含めたこれからのビジョンをしっかりと見定め、市民一同が共有する必要があります。各候補者の政策を公平中立に発信し、自分が住む地域のこれからに関心を持ち、政治選択ができる機会を提供します。

<効果的な広報活動とWEBの活用>
 石巻JCでは現在、対内の広報として情報紙、対外として広報誌の発行とWEBサイトやSNSを活用しています。媒体によって利用する年齢層は異なり、どの媒体でどのような広報を行い、それぞれを連携させて、どのように使い分けるかが重要です。我々の運動を広く迅速により強く発信することは圏域住民からの組織への理解を深め共感を生むことに繋がります。様々な年齢層に広く届く効果的な広報活動を推進していきます。
 また、新型コロナウイルスの影響を受け、昨年は石巻JCでもWEBを使った会議や事業を構築してきました。Afterコロナの時代に向けてこれら培った経験を風化させるのではなく、1つの手法としてより有効に活用していくために、経験と検証を積み重ね、残していくことが重要だと考えます。先輩諸兄が今までの経験を議案や資料、体験談として積み重ねており、そこに我々の経験も足すことで、組織としても大きくアップデートすることが出来ます。WEBにおいても活用方法と環境を整え、より精度の高い事業として配信できる環境を構築します。

<結びに>
私は社会に出て2年目の終わりにとある都合で不本意な気持ちを僅かに抱えた状態で石巻に戻り、その翌年に東日本大震災が起こりました。職業柄仕事に精を出すことが社会貢献に繋がると考え、ただただ日々仕事に追われていました。何度か石巻JCへの勧誘はありましたが、自分は仕事が忙しいので無理だと考え、いつも話題を逸らし、入会から逃げていたことを思い出します。石巻JCに入会することで私の人生は大きく変わりました。これからの未来をより良く変化させるためには今すぐに行動することが必要です。現在が変わらなければ、輝けるはずの未来もただの現在の延長線上にしか存在しません。過去に起こった事実は変えられませんが、現在の心持ちが変われば過去に起こった事柄への解釈が変わり、過去の持つ意味が変わります。1日は誰もが24時間しか与えられていません。限られた時間を最大限有効に使うにはなにを準備するのか、どのタイミングでなにを判断しなければいけないのか、やれることは無限に等しい程あるはずです。

『未来とは現在である』(マーガレット・ミード)

自分が変われば家庭が変わって、会社が変わって、結果地域が変わっていきます。その連続が持続可能な未来を作って行くのだと確信しています。限りある40歳までの時間を積極的に行動していきましょう。

<基本方針>
1. 積極的な会員の拡大
2. 活気溢れる祭り事業の創造
3. 故郷の魅力を創出する事業の推進
4. 会員の資質向上に繋がる例会・セミナーの開催
5. 青少年の未来を広げる事業の推進
6. これからの地域を考える公開討論会の開催
7. 効果的な広報活動と発信・情報公開
8. 会員相互の情報共有と親睦交流

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