七夕飾りのはじまり

おうちで川開きプロジェクト

①日本(にほん)の伝説(でんせつ)

夏場(なつば)の冷害(れいがい)から守(まも)り、食(た)べ物(もの)がたくさんとれるようにと、田(た)んぼの神様(かみさま)に願(ねが)ったことから七夕(たなばた)という習慣(しゅうかん)が生(う)まれました。そのとき、竹(たけ)や笹(ささ)を飾(かざ)って田(た)んぼの神様(かみさま)をよびこむという行事(ぎょうじ)が習慣(しゅうかん)になっていったのです。

②中国(ちゅうごく)の伝説(でんせつ)

おりひめ、ひこぼしという2つの星(ほし)は次(つぎ)の意味(いみ)があると考(かんが)えられていました。
・おりひめ(琴座(ことざ)のベガと呼ばれる｢織女(しゅくじょ)星｣→縫製(ほうせい)の仕事(しごと)
・ひこぼし(鷲座(わしざ)のアルタイルと呼(よ)ばれる｢牽牛(けんぎゅう)星｣→の農業(のうぎょう)の仕事(しごと)を司(つかさど)る星(ほし)
この2つの星(ほし)は1年(ねん)の中(なか)で7月(がつ)7日(にち)に天(あま)の川(がわ)を挟(はさ)んで最(もっと)も光(ひか)り輝(かがや)くことから、この日(ひ)を巡(めぐ)り合(あ)いの日(ひ)と考(かんが)えられていました。

■仙台(せんだい)の地(ち)での広(ひろ)がり

田(た)んぼの神様(かみさま)、おりひめとひこぼしの伝説(でんせつ)などの要素(ようそ)が絡(から)み合(あ)って日本(にほん)の七夕祭(たなばたまつり)が生(う)まれて、継承(けいしょう)されてきました。
江戸(えど)時代(じだい)初期(しょき)、仙台藩(せんだいはん)祖(そ)の伊達(だて)政宗(まさむね)には婦女(ふじょ)の文化(ぶんか)・知識(ちしき)を高(たか)めたいという思(おも)いがありました。
その想(おも)いから、七夕(たなばた)を開催(かいさい)することを進(すす)め、当時(とうじ)は江戸(えど)で年中行事(ねんじゅうぎょうじ)たったものを真似(まね)して開催(かいさい)し始(はじ)めたそうです。
その後(ご)だんだんに盛(さか)んになり年中行事(ねんじゅうぎょうじ)の1つになったとつたえられています。

石巻(いしのまき)には、大正(たいしょう)時代(じだい)からまちの商店街(しょうてんがい)のおみせの人(ひと)が中心(ちゅうしん)に、吹(ふ)き流(なが)しの七夕(たなばた)飾り(かざり)を飾(かざ)り始(はじ)め、いまでもその文化(ぶんか)はつづいています。

■七(なな)つ飾(かざ)りの意(い)味(み)

・短冊(たんざく)－学問(がくもん)や書(しょ)の上達(じょうたつ)の願(ねが)い。
・紙(かみ)衣(ころも)－病(やまい)や災(わざわ)いの身(み)代(が)わり、または、裁縫(さいほう)の上達(じょうたつ)の願(ねが)い。
・折(おり)鶴(づる)－長寿(ちょうじゅ)の願(ねが)い。
・巾着(きんちゃく)－富貴(ふうき)と貯蓄(ちょちく)、商売(しょうばい)繁盛(はんじょう)の願い(ねがい)。
・投網(とあみ)－豊漁(ほうりょう)を願(ねが)い。
・くずかご－飾(かざ)り付(つ)けを作るとき出(で)た裁(た)ち屑(くず)・紙屑(かみくず)を入れる。清潔(せいけつ)と倹約(けんやく)の願(ねが)い。
・吹(ふ)き流(なが)し－織姫(おりひめ)の織(お)り糸(いと)を象徴(しょうちょう)。