2020
06.25

石巻川開き祭りの歴史を学ぼう!

おうちで川開きプロジェクト

石巻(いしのまき)一番(いちばん)(おお)きなお(まつ)り、(かわ)(びら)(まつ)りが始まったのは、いまから104年前(ねんまえ)の1916年8月18日。町の繁栄(はんえい)(やく)()てようと経済(けいざい)協会(きょうかい)中心(ちゅうしん)となり、「石巻(いしのまき)川開(かわかい)(まつり)協賛会(きょうさんかい)」をつくりました。北上川(きたかみがわ)をきれいになおし、石巻(いしのまき)(みなと)(ひら)いた川村孫兵衛(かわむら・まごべえ)へ、ありがとうの()()ちを(つた)えるお(まつり)としてはじまりました。
そして、石巻(いしのまき)のいろいろな場所(ばしょ)(かい)(さい)されていた「川施餓鬼(かわせがき)」((みず)原因(げんいん)()んでしまった(ひと)お祈(いの)りする儀式(ぎしき))を統一(とういつ)した供養(くよう)(さい)花火(はなび)大会(たいかい)流燈(りゅうとう)(ふね)のかたちの(いた)(とう)(ろう)をのせて(かわ)(なが)すこと)なども(おこな)われました。

第1回川開き祭りの様子

(だい)(かい)(かわ)(びら)(まつ)りの様子(ようす)
遊覧(ゆうらん)(せん)出港(しゅっこう)し、となりまちだけでなく、(とお)くからたくさんのお(きゃく)さんが(あつ)まりました。

しかし、1918(ねん)には(こめ)騒動(そうどう)のため中止(ちゅうし)となり、日本(にほん)はまもなく戦争(せんそう)(はじ)まりました。
(かわ)(びら)き祭(まつ)りが復活(ふっかつ)したのは、戦争(せんそう)()わったつぎの(とし)の1946(ねん)
その3年後(ねんご)花火(はなび)大会(たいかい)で、数十年(すうじゅうねん)ぶりに(おお)きな花火(はなび)()()げられました。

1964年ごろの花火のようす

1950(ねん)には、行事(ぎょうじ)市民(しみん)からなんと、(しょう)(きん)()きで募集(ぼしゅう)しました。
その結果(けっか)陸上(りくじょう)行事(ぎょうじ)では仮装(かそう)行列(ぎょうれつ)七夕(たなばた)(まつ)り、動物(どうぶつ)景品(けいひん)付き納涼(のうりょう)(いち)や、山車(だし)競輪(けいりん)芸妓(げいこ)()(おど)り、のど自慢(じまん)水上(すいじょう)行事(ぎょうじ)では、懸賞(けんしょう)屋形(やかた)(ぶね)、タライ競漕(きょうそう)水上(すいじょう)(おお)山車(だし)など、たくさんのイベントが開催(かいさい)されます。その後、子供(こども)みこしも初登場(はつとうじょう)となりました。

石巻の街が栄華を極めた1970年代の七夕飾り

石巻(いしのまき)(まち)が繁栄し始め、(おお)()()がりの1970年代(ねんだい)(たなばた)夕飾(かざ)り】

(かわ)(びら)きの行事(ぎょうじ)はどんどん進化(しんか)していき、1970年代(ねんだい)には現在(げんざい)にも(つづ)大漁(たいりょう)おどりや(まご)兵衛(べえ)競漕(きょうそう)、2000年代(ねんだい)には市民(しみん)陸上(りくじょう)(きそ)う「縄張(なわばり)神社(じんじゃ)奉納(ほうのう) (おお)(なわ)()き」が始(はじ)まり、陸上(りくじょう)水上(みずかみ)のいたるところで、(つね)(なに)かが開催(かいさい)されている()どころ満載(まんさい)のお(まつ)りとして市民(しみん)(した)しまれていきました。

第1回縄張神社奉納 大縄引きの様子 みんなで力を合わせて一生懸命縄を引きます。

(だい)1(かい)縄張(なわばり)神社(じんじゃ)奉納(ほうのう) (おお)(なわ)()きのようす みんなで(ちから)()わせて一生懸命(いっしょうけんめい)(なわ)()きます。】

1955年から2000年代前半まで行われていた「ミス川開き」

【1955(ねん)から2000年代(ねんだい)前半(ぜんはん)まで(おこな)われていた「ミス(かわ)(びら)き」】

【たくさんの苦難(くなん)()()え、(つづ)けてきた(まち)(ほこ)り】
しかし、この104(ねん)(あいだ)には、戦争(せんそう)以外(いがい)にも開催(かいさい)ができなくなりそうになったことが何度(なんど)もありました。
1960(ねん)には、チリ地震(じしん)津波(つなみ)(おお)きな被害(ひがい)()けながらも開催(かいさい)。1978(ねん)には、宮城県(みやぎけん)(おき)地震(じしん)であえなく中止(ちゅうし)……。また、2011(ねん)東日本(ひがしにほん)大震災(だいしんさい)石巻(いしのまき)市民(しみん)はあの(とし)(なつ)も、(かわ)(びら)きを開催(かいさい)することを()めました。規模(きぼ)大幅(おおはば)縮小(しゅくしょう)せざるをえませんでしたが、(まつ)りの開催(かいさい)人々(ひとびと)(こころ)(すこ)しでも(うわ)()きにし、まちがひとつになって復興(ふっこう)への(みち)(とも)(ある)いていけるように。

そして、2020(ねん)今年(ことし)新型(しんがた)コロナウイルスの影響(えいきょう)もあり、残念(ざんねん)ながら(かわ)(びら)きは中止(ちゅうし)になってしまいました。来年(らいねん)には(みんな)石巻(いしのまき)(かわ)(びら)(まつ)りを(たの)しめるように(ねが)いを()めて、今年(ことし)はおうちで、()(づく)の夏(なつ)(おも)()をつくりましょう!

年表(ねんぴょう)()石巻(いしのまき)川開き(かわびらき)祭り(まつり)
1916年 第1回石巻川開き祭り開催
1917年 花火と水上行事が開始される
1918年 米騒動のため中断
1946年 復活
1950年 行事を一般市民から募集
陸上パレード開始 子供みこし
1955年 ミス川開き
1960年 チリ地震
1973年 大漁踊り
1978年 宮城県沖地震の影響により中止
1986年 大漁歌い込み
1997年 AQUA DANCEスタート
2006年 縄張神社奉納「大縄引大会」を開催
2011年 東日本大震災により、規模を縮小して開催
2012年 大漁踊り復活
2013年 孫兵衛船競漕復活

~備考~
白黒(しろくろ)写真(しゃしん)(すべ)石巻市(いしのまきし)役所(やくしょ)所有(しょゆう)。1964(ねん)(ころ)のものです。】
【カラー写真(しゃしん)石巻(いしのまき)青年(せいねん)会議所(かいぎしょ)所有(しょゆう)のものです。】

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